アマプラで1週間のうちに続けて観た。以下ネタバレ感想文。
ゲ謎は民俗っぽいラッピングなのに全然中身がそうじゃない。一方、マイゴジは前評判だとそんなことなかったのにものすごく民俗っぽい。というかやってることが神事っぽい。
(※ゲ謎については私の知ってる水木しげるではないな〜という感想のみだったので割愛。あとフェミニズムの話になりそうでならない。味付けだけという感じ。
一瞬出てきた妖怪たちを調べるのが楽しかった。松明丸なんて鬼太郎に出てきたことあったか…?)
マイゴジは『戦争』の神格化であるゴジラと擬似的に戦い、鎮める(文字通り【沈めて】いた)、というものすごく神事っぽいことをやっている。
海神作戦の中身も、なんかしめ縄かけて綱引きをするという、途中からそういうお祭りにしか見えなくなった。
ゴジラは『戦争』そのものの神格化であるので、その中には戦争で死んでいった兵士たちも含まれる。だから最後、みんな沈んでいくゴジラに敬礼をする。
途中まであ〜またヒロインが死ぬパターンか〜と思っていたが生きていて、これはものすごく今日的なプロットだと思った。ほとんどの場合、あそこで家族が生き返らなかったこと(空襲、原爆のメタファーとして)を我々は史実として知っているので、あの部分は純粋な現代の観客へのサービスだ。浜辺美波さんは前回シン・仮面ライダーでは死ぬヒロインだったので今回は生きていて良かった。今後も特撮に出たおして欲しい。
あと私にはあの二人は恋愛とか結婚とかそういうのではないように見えていたのだが、そうだったの?って終盤の兵長との会話でポカンとしてしまった。
あまり戦争映画を見ないようにしているので常識がわからないが、タチバナさんのキャラが『整備兵だって脱出装置も無しに特攻を送り出すのは辛かった』という視点で、私は初めてみたなと思った。
佐々木蔵之介さんは相変わらず最高。アマプラは邦画にもれなく字幕をつけてほしい。はっきり言って何も聞き取れなかった。佐々木蔵之介さんのセリフだけ全部聞こえた。