猫は万物の祖

読書感想文など

アラビアンナイトを読む(読みたい)

東洋文庫アラビアンナイトを揃えて通読したい、という念が何年もある。

 

そもそもは高校の図書館にあって読んでいたのだが、最後まで読んだ覚えがない。

自分が読んでいたのが東洋文庫版ということだけは覚えていて、神保町に行くと探したりしてたんだけど、全巻揃いというのにあまり当たらない。

うーん、他の版を買うか?と思って何年も、十何年も放置してあった。ときどき思い出しては探し。書店で美麗な装丁のアラビアンナイトを見つけては買いそうになっては止め、の繰り返し。

で、今日ひさしぶりにその発作が来て、少し真面目に調べた。

その結果、アラビアンナイトはほとんどが英仏からの重訳で、元が不完全な訳が多いということがわかった。バートン版とかガラン版とかってそういうことだったのか。

東洋文庫は初のアラビア語原典からの日本語訳とのこと。へー。なんか独特だと思ってたんだよな。

おぼろげな記憶で東洋文庫版のおもしろかったところは、魔神とかがみんなイスラム教徒で、「アラーの名にかけて」とか言われると交渉に応じちゃったりするところ。あれも原典訳じゃないと消えちゃう部分なのかな。

どうも私が読んだのは『東洋文庫版』『前嶋信次訳』らしい。

 

で、本を探し始めたんだけど、古本でも全巻セットというのがほとんど出てこない。マジか……と落ち込んでいたところ、Amazonにペーパーバック版というのが出ている。これはあれか、オンデマンド印刷ってやつか?

と、思って注文しかけたが、よく見るとなんだか全巻ないような気がする?なんだ?これは。

混乱しながら、今度は『アラビアンナイト 東洋文庫版 前嶋信次訳 オンデマンド』で検索すると、三省堂さんの楽天店がひっかかった。ほうほう。今度こそオンデマンドって書いてある。しかも三省堂でしか買えないって書いてある。巻数を確認しよう。19冊ある。全巻あるじゃない!やった!

というわけでオンデマンド印刷の1巻をポチッとした。

さ〜通読まで何年かかるでしょーか。